あいたくて

だれかに あいたくて なにかに あいたくて 生まれてきた―― そんな気がするのだけれど それが だれなのか なになのか あえるのは いつなのか―― おつかいの とちゅうで 迷ってしまった子どもみたい とほうに くれている それでも 手のなかに みえないことづけを にぎりしめているような気がするから それを手わたさなくちゃ だから あいたくて

工藤直子


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